スタジオの看板やSNSで「マシンピラティス」という言葉をよく見かけるようになりました。前からある「マット」と何が違うんだろう、どっちを選べばいいんだろうと、気になっていませんか。
名前は聞くけれど、具体的な違いはよく分からない。そのまま何となくで決めてしまうと、あとから「思っていたのと違った」となることもあります。まずは、この二つがどう違うのかを整理してみましょう。
マットとマシン、いちばん大きな違いは「道具」

いちばん分かりやすい違いは、使う道具です。
マットピラティスは、その名のとおりマット1枚の上で体を動かします。特別な器具を使わず、自分の体の重さを使って動いていくスタイルです。道具が少ないぶん、場所を選ばず始めやすいのが特徴です。
マシンピラティスは、バネや台のついた専用の器具を使います。この器具が動きを支えてくれたり、逆に軽い負荷をかけてくれたりします。器具があるぶん、スタジオに通って使うのが基本になります。
道具があるかないか。まずはここが、二つを分ける大きなポイントです。
「マシンのほうが効果ある」って本当?
マシンを使うと聞くと、「そのほうが効果が高いのかな」と思うかもしれません。器具があるほうが本格的に見えますし、そう感じるのは自然なことです。
ただ、器具を使えば必ず体が変わる、というわけではありません。マシンは動きを支えてくれる反面、力みが抜けていない状態でも、ある程度は動けてしまいます。体が力んだままだと、器具があっても、その動きが体の必要なところに届きにくいことがあるのです。
「マシンだから」「マットだから」ではなく、そのとき体がどう使われているか。そちらのほうが、感じ方を左右することがあります。
どっちが自分に向いている?選ぶときのヒント
どちらが上とか下ということはなく、向き不向きや好みの問題です。選ぶときのヒントをいくつか挙げてみます。
マットが向いていそうなとき

まずは気軽に始めてみたい。あまりお金をかけずに様子を見たい。自宅でも続けられる形がいい。そんな気持ちが強いなら、道具のいらないマットから入るのが合っているかもしれません。
マシンが向いていそうなとき
ひとりだと動きが合っているのか不安。支えがあったほうが安心して動ける。しっかり通う環境がほしい。そういう気持ちが強いなら、器具が支えてくれるマシンのほうが、心地よく感じられるかもしれません。
どちらか一方に決めなければいけないわけでもありません。両方を試してみて、自分の体がどちらをしっくり感じるかで選んでいく、という方法もあります。
費用や通いやすさも、選ぶ材料になる
中身の違いだけでなく、現実的な条件も選ぶ材料になります。
マシンピラティスは専用の器具を置いたスタジオに通うのが基本なので、マットよりも費用がかかる傾向があります。いっぽうマットは、器具がいらないぶん気軽に始めやすく、慣れてくれば自宅で続けることもできます。どちらが正解ということではなく、自分の通える範囲や予算に無理がないかも、いっしょに考えてみてください。長く続けられる形が、いちばん体に返ってきます。
マットでもマシンでも、変わらないこと
道具の違いはあっても、根っこの部分で変わらないことがあります。それは、動かしているのが自分の体だということです。
どんなに良い器具を使っても、体が力んでこわばったままだと、その動きは体の奥まで届きにくくなります。逆に、力が抜けて体が整っていると、マット1枚でも、同じ動きが違って感じられることがあります。器具の性能より、体の使い方のほうが土台になる、ということです。
この「力が抜けて整った感覚」は、文章で追いかけるより、実際に体で感じてみるほうがつかみやすい部分です。言葉にすると難しく聞こえても、体で味わうと、あっけないくらいシンプルだったりします。
マットかマシンかで迷う前に、そもそも自分の体がどう力んでいるのかを、立つ・座るといった毎日の動作から確かめてみる。道具を選ぶのは、その次でも遅くありません。気になる方は、下からのぞいてみてください。
マットとマシンで、よく聞かれること
マシンピラティスは初心者でも大丈夫?
器具が動きを支えてくれるので、初めての人でも取り組みやすい面があります。ただ、支えがあるぶん、体が力んでいても動けてしまうので、「うまくできた気になる」こともあります。マシンだから安心、と決めつけず、自分の体がどう感じているかを大事にしてみてください。
マットは自宅でもできる?
マット1枚あれば、自宅で体を動かすこと自体はできます。ただ、最初のうちは、自分の動きが合っているのか分かりにくいこともあります。まずはどこかで基本の感覚をつかんでから自宅に持ち帰る、という順番だと、続けやすいかもしれません。
結局どっちがいいのか決められない
迷うときは、両方を一度ずつ体験してみるのがいちばんの近道です。頭で比べているうちは答えが出なくても、受けてみたときの体の感触が、自分に合うほうをすっと教えてくれることがあります。


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